モロッコの治安や安全性、旅行は危険?テロのリスク対処法など

はじめてイスラム教の国を訪れる人にも人気のモロッコ。

異国感たっぷりで、変化に富んでいて、親日的。

しかし、モロッコを訪れる際に気をつけたい治安や危険回避のヒントとなる情報をまとめました。

それらを予め知っておくことでより楽しく、安全に旅行できることでしょう。

是非、ご覧ください!!

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5分で知るモロッコの政治情勢(全体傾向を簡単に)

少し硬い話ですが、知っておくとよいのが政治情勢ですね。

モロッコは世界のイスラム教の国の中でも、比較的に安心して旅行できる国と言われています。

現在のモロッコは1900年代の前半、フランスやスペインを保護国として、ヨーロッパ式の教育、経済システムを取り入れ、国がつくられてゆきました。

そのため、アラブ文化の根づいたイスラム教の国であっても、欧米的な考え方に対して理解があり、柔軟性のある国民性だと言えます。

2011年秋から中東や北アフリカ諸国で起こった「アラブの春」以降、北アフリカやアラビア半島のイスラム圏全体の政情が不安定になりました。

たとえば、同じ北アフリカのチュニジア、リビアなどでは、民主化運動が本格化し、独裁者が失脚。

政権転覆するほどに治安が悪化してしまいました。

しかしモロッコは、その大きな流れの中でも、かろうじて「観光客の渡航が全面的に禁止されるほどには治安が悪化」しませんでした。

筆者の個人的な予測もありますが、モロッコでそこまで政治情勢が悪化しなかった理由はいくつかあります。

一つには、国土の半分くらいが海に面しているという地理的な要因も手伝って、モロッコ当局の強力かつ広範な取締りがうまくいっていたということが、あるのでないかと思います。

もう一つは、モロッコの政治体制が王政(王を元首とする立憲君主制)であったことです。

(モロッコの正式名称:モロッコ王国)

モロッコには古くから続く王室を敬う風土があります。

王室や政府も国民の不満や不安を増大させないよう、政治改革をし、うまく統治できていると言えるのでないかと思います。

それが2011年の「アラブの春」以降、政権が倒れて治安が悪化していった他のマグレブ諸国、チュニジア(共和制)、エジプト(共和制)、リビア(独裁制)の違いのように思われます。

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外務省の海外安全ホームページ

訪問国の安全性(政情、治安)を知る情報源として、外務省の海外安全情報はチェックしておきたいところです。

どれも「日本人の保護」という観点で、外務省が現地大使館や各国政府機関から集めた情報をもとに記載されたものです。

外務省は海外各国の危険レベルを1~4段階で示し、「2以上の地域は渡航を控えて下さい」としています。

「レベル1(十分注意してください)」の地域は、渡航を禁止するものではないが、十分な情報収集を行い、注意をはらってくださいというものです。

一般的に世界各国「レベル1(十分注意してください)」に該当している地域は多く、レベル1までは、旅行会社もパッケージ・ツアーなどを組んでいます。

モロッコの現在の危険度を見る(外務省サイト)

 

この危険情報を見る際に注意が必要なことがあります。

一つはこれらの危険度は都度、変動してゆくことです。

何か一つ大きなテロや不穏な流れがあると危険度が引き上がったり、下がったりします。

もう一つは、同じ国の中でも、地域によって危険度にばらつきがある点です。

ある地域は「レベル1:十分注意してください」でも、別の地域は「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」という場合もあります。

旅行検討時だけでなく、出発前にも最新情報のチェックをしておきましょう!

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モロッコでの一般犯罪

夕暮れ時のフェズの旧市街(メディナ)にて

夕暮れ時のフェズの旧市街(メディナ)にて

もともとイスラム教の国、アラブ諸国は、欧米と比べれば貧富の差が少ないと言われています。

また、イスラムの戒律も厳しいため、スリや強盗などの一般犯罪は少ないとされています。

しかし、モロッコは観光立国。

観光客を狙った犯罪も出ているようです。

モロッコの一般の犯罪については、外務省の下記のページが参考になるでしょう。

 

また、最近は、以前よりも貧富の差や生活苦などが出はじめていると言われています。

犯罪というほどでないにしても、観光客に品物を高い値段で売りつけようとする、

親切に見せかけて観光客をお世話した後で、その見返りにお金を要求したりする、

といったこともあるので、注意は必要ですね。

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テロに巻き込まれないためには?

一方の政治情勢や治安は刻々と状況が変化し、好転してゆくこともあれば、悪化してゆくこともあります。

数か月ですっかり状況が変わってしまうこともあります。

テロは予測のしようがないとは言え、それが発生する可能性の高い場所を知り、できるだけそれらに近づかないようにすることはできます。

その際、下記の外務省の資料が参考になります。

外務省の日本人向け・安全対策マニュアルにP22それに巻き込まれないための具体的な対策が記載されています。

以下はその抜粋です。

最新のテロの傾向(発生場所,方法など)を把握しておくとともに,可能な限りテロの標的となりそうな場所に近づかないことが重要です。

一般的に標的になりやすいのは次のような場所です。

● 混雑する時間帯の大規模商業施設や市場
● ユダヤ,欧米(特にフランス,米国)に関連した施設,教会等の宗教関連施設,飲食店
● イスラム教の教義に反する施設(バー,ディスコ,カジノ,酒類売場)
● 上記のうち,特に大通りに面し多人数が集まる場所
● 大規模デモ,宗教的な祭り
● 王宮関連の施設・企業

出典:日本人向け・安全対策マニュアルP22より抜粋

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「たびレジ」の情報配信サービス

渡航中に外務省から最新の安全情報を日本語で受信できるサービスがあります。

特に情報の少ない国では役立つものと思いますし、何かあったときの安否確認にもなります。

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外務省の情報を見るときに留意したいこと

上記で紹介した外務省の情報を読むと怖くなってしまうでしょう。

旅行を止めたくなってしまうかもしれません(笑)

日本人の保護を仕事や義務として、何も事件が起こらないことを願う立場としては、なるべく厳しい情報をあらかじめ伝えておくことで、日本人の無理な渡航を抑制したいという意図はあるでしょう。

「少しでも危険があれば、危ない橋は渡らないでほしい」と願うのは、公的機関であれば、止むをえないことかもしれません。

しかし、日本人の旅行者の一部には、それだけで「危ない」と決めつけてしまうケースもあるようです。

人や政府に迷惑がかかることは避けたいですが、旅行も一期一会。

旅行者としては、それらの情報はネガティブな意味での客観情報と捉えた上で、冷静に受け止めることも必要ですよね。

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