チュニジアの旅行、ベストシーズンと訪問時期選びの注意点(ラマダン・断食など)

世界60カ国以上をわたり歩いた旅好き人間がお伝えする、これまでに行ってよかった国や場所のご紹介。「チュニジア」です。

チュニジアの概要やベストシーズンについて、実際にチュニジアを複数回にわたって訪問した経験をもとに書いています。

チュニジアの旅行の「おすすめの観光スポット」「治安や現地風習」などは別の記事で書いていますので、あわせてご参考下さい!

チュニジアの場所と国の全体イメージ?

アフリカ大陸の最北端。左のアルジェリア、右のリビアに挟まれています。

広さは日本の約5分の2程度、人口は日本の約10分の1(1100万人)程度の国です。

地中海に面していて、イタリア最南端まではすぐ近く。シチリア島の一番近いところまで約150kmくらいしか離れていません。日本で言えば、名古屋~大阪間よりも近い距離なのです。

しかし、チュニジアの地に足を踏み入れたときに空気感や広がる世界はイタリアとは全くの別もの!

はるばるアフリカ大陸に降り立った。アラブ世界に足を踏み入れたという感じが強くすることでしょう。

小さな国ですが、観光資源はとても豊富。

イスラム教の国ですが、かつてフランスの保護下にあったため、フランスの影響を強く受けており、比較的、戒律やルールが緩いイスラム教の国です。お酒も普通に飲めます。

一般的に全世界のイスラム教の国の中では戒律が「ソフト・ムスリム」とか「ソフト・イスラム」という呼ばれかたもされます。(イスラム教の中で最も戒律が厳しいのは、サウジアラビア、イランなどです)

よって、言語もアラビア語とフランス語の2つが使われています。都市部では英語もかなり通じます。(チュニジアの教育制度では、アラビア語とフランス語が必須(国語)。第2外国語が英語やドイツ語といった感じです)

地中海沿岸の緑豊かな地域、2千年以上も前の古代遺跡、サハラの乾いた大自然、世界のイスラム教の第4の聖地、フランスとアラブがミックスしたオシャレで洗練された文化、地中海に面する海辺のリゾート・・・。

一つの国を旅をして、こんなにたくさんのものが詰まっている国は、あまり見当たらないと言ってよいほどです。

ヨーロッパ、とくにフランス人やドイツ人の間では、バカンスを過ごす場所として、たいへん人気があります。

▲チュニジアン・ブルーと言われる青で彩られた、美しいチュニジアン・ドア。

アクセス(航空便)

2018年現在、日本からの直行便はありません。

チュニジアの首都チュニスまでは乗継便の利用となり、大きく分けて、ヨーロッパ内都市またはアラビア(中近東内)都市経由となります。

どちらでも大きく違いません。旅慣れてない場合、「アラビア系航空会社は危ないのでは?」というイメージを持つ場合ありますが、必ずしもそうとも言えないでしょう。

むしろサービスや飛行機材の新しさでは、アラビア系航空会社のほうが評判の良いことも多いです。

旅行の時期によって航空運賃の高低が違うので、料金で決めるのも一つの方法です。

航空運賃は、パッケージツアーではない個人手配の場合、ほとんど「時期」と「混み状況(予約のタイミング)」によって決まります。

ヨーロッパ乗り継ぎの場合(ヨーロッパ系航空会社の例)

エールフランス航空(フランス:パリ乗り継ぎ)

アリタリア・イタリア航空(イタリア:ローマ乗り継ぎ)

ターキッシュ・エアラインズ(トルコ:イスタンブール乗り継ぎ)

※飛行時間は日本発着区間は11時間半~12時間半。乗継地以遠は2時間程度です。

※ヨーロッパ系航空会社は、特に4月下旬~10月くらいまで間、全体的にアラビア系よりも航空券代が高くなることが多いですが、その中でも、ターキッシュ・エアラインズは、比較的安めの運賃設定です。

中東内都市乗り継ぎの場合(アラビア系航空会社の例)

カタール航空(カタール国:ドーハ乗り継ぎ)

エミレーツ航空(アラブ首長国連邦:ドバイ乗り継ぎ)

※飛行時間は日本発着区間は10時間~11時間程度。乗継地以遠は3~4時間程度です。

※アラビア系航空会社と言うと「得体のしれない航空会社、大丈夫?」というイメージをお持ちかもしれません。しかし、ヨーロッパ系航空会社よりも評判が良いくらいです。

オイルマネーで潤っている国なので飛行機の機材は新しく、航空会社のリサーチ会社による評価も世界トップクラスに上がることが多いです。

▼▼あわせて読みたい▼▼
~各航空会社の評判を見る方法(スカイトラックス社による評価)~

チュニジア旅行でおすすめの時期、ベストシーズンは?

日本同様、チュニジアには四季があり、年間を通じて世界中から観光客が訪れています。

それぞれの時期の良さがありますが、もし時期を選べるのでしたら、ベストシーズンは春か秋と言えるでしょう。

気候の特徴(地域によってかなり差がある)

観光シーズンの良し悪しは、概ね日本と同じ感じですが、チュニジアでは地域によって、気候の質にかなりの違いがあります。

北部、東部の地中海に面した「地中海性気候」の地域は、比較的に湿気があり、雨は普通に降る。南イタリアや日本の九州などに近い感じです。

南部の砂漠地帯は、砂漠性気候で、とても乾燥していて朝晩と日中の気温差が激しい。日中は暑く、朝晩は気温が下がる。雨はとても少ないです。

中部の内陸部は上記二つの中間です。

3月下旬~5月

暑すぎず、寒くなく、かつ、チュニジアの至るところに美しい野花の景色が広がる時期です。この時期は海の色も鮮やかに映えるので、本当に美しいです。

6~9月上旬

日中の暑さ(気温が上がること)を除けば、特に問題ないでしょう。

10月~11月中旬

暑すぎず、寒くなく、とても過ごしやすい時期です。春先よりも気温が低めで、遺跡や砂漠の多いチュニジアでは、過ごしやすさ(気温)は重要です。

東南アジアのようなはっきりとした雨季、乾季は存在しません。11月中旬~2月頃、チュニジアとしては雨量が多い時期ですが、チュニジアの雨が多い時期は、東京で一番雨量の少ない月と同じくらいの降雨量です。

12~2月

冬ですが、日本同様、防寒着が必要です。特に砂漠地帯では乾燥しており、朝晩の気温差が激しく、日本(東京)と同じくらいか、それ以上に気温が下がります。

▲チュニジア南部、サハラ砂漠。年間を通して雨が降ることは少ない。

訪問時期選びの注意点(ラマダンにあたる時期か事前にチェック!)

イスラム教の国には、毎年、決められた1か月間、ラマダン(断食月)と言って、食事は日没から翌朝までの1回のみで、地元民が朝から太陽が沈むまでは飲食できない期間があります。

イスラム教の国に独特の風習、現地民の生の姿を見る点では興味深い一方、一般的な観光を予定どおりご希望の場合は、このラマダン月やイード祭(ラ・イード)を外れた方が無難と言えます。

▲チュニジア東部、地中海沿岸の町、モナスティールのイスラム寺院(モスク)

ラマダン(断食月)とは?

イスラム暦で9月を意味するラマダーンに、コーランが預言者ムハンマドに啓示され、イスラム教徒にとって、ラマダンは「聖なる月」となった。

この月において、ムスリムは日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つことにより、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視する。また共に苦しい体験を分かち合うことで、ムスリム同士の連帯感は強まり、多くの寄付や施しが行われる。

断食中は、飲食を断つだけではなく、喧嘩や悪口や闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断つことにより、自身を清めてイスラム教の信仰心を強める。

引用元:Wikipediaより

ラマダン(断食月)間、日中はお店があまり開いていなかったり、主要観光地が閉館となる場合も多くあります。

また、地元民の生活は、日が暮れてから食事をし始め、夜に活気づいてきます。

また、ラマダンが明けた日は「イード」というお祭りが行われます。この時期は、全国の大部分のお店が閉店となります。日本で言えば、お正月の三が日(1月1日~3日)のようなイメージです。

異教徒である観光客は、必ずしもこの風習に従う必要はなく、ラマダン月か否かにかかわらず、好きなときに飲食できます。

しかし、地元民との生活ペースがずれ、地元民が飲食を我慢している中、自分たちが美味しいものをお腹いっぱい食べている姿を見られることに、あまり良さ気がしない人もいるかもしれません。

ラマダンはいつ行われるか?

ラマダンは、イスラム暦の9月。毎年11日ほど前にずれてきます。

おおよそは下記の期間ですが、実際の開始日は、月の満ち欠け(新月)をふまえて、宗教的な最高指導者が1~2日前に正式決定されます。

しかし、ラマダン月がおおよそいつ頃なのかは、事前にほとんど想定できます。

2018年(イスラム暦1439年9月)5月16日~6月14日前後
2019年(イスラム暦1440年9月)5月5日~6月3日前後
2020年(イスラム暦1440年9月)4月24日~5月23日前後

つまりこれらの期間にチュニジアへ訪問する際は、ラマダン中であることを留意しておくことをお勧めします。2020年と2021年は日本のゴールデンウィーク期間中にあたります。

▼▼あわせて読みたい▼▼

~チュニジアの旅行、訪問すべき場所とおすすめの観光スポット10~

~チュニジアの治安や安全性が気になる人へ~

チュニジア旅行に役立つおすすめの本、サイト


地球の歩き方 チュニジア 2015~2016

▲定番「地球の歩き方」。地球の歩き方は必要な情報や地図を広く網羅している点で、現地へ行くには、まずはこれ一冊あると安心です。特にチュニジアの場合、日本語の情報が溢れてはいないため、情報量が多いことはありがたいです。


チュニジアを知るための60章 (エリア・スタディーズ81)

▲チュニジアという国のこと、歴史文化や人々のことをよりよく理解するための本です。知的な内容ですが、事前に読んでおくと、現地ではより楽しく、有意義な時間を過ごせるタイプの書籍です。

チュニジア政府観光局
まずはチュニジアの旅行計画、基本的な観光情報をネット集めるには便利です。

在日チュニジア共和国大使館
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