チュニジアの治安、注意しておきたい現地習慣や風習

この記事はチュニジアの旅行を検討や予定をしている人で、治安や現地風習について不安があったり、情報収集したいかたへ向けて書いています。

これまでに複数回チュニジアを訪問した経験、過去20年間で世界60か国以上を訪問した経験などにもとづいて書いています。

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チュニジアの旅行にあたって留意しておきたい点

チュニジアはもともと観光立国。観光は国の政策の中でも最も大切にされている産業の一つです。

同じイスラム教の国でも、アラブ的な色が強いアラビア半島のイスラム教国と異なり、国際色豊かで、欧米の風習や考え方に対しても、比較的柔軟と言えます。

チュニジア現地の言語について

日本人が旅行するにあたり、ハードルになることの一つは言語でしょう。

チュニジアの公用語はアラビア語かフランス語です。

英語は比較的に都市部や若い世代で通ずることが多いです。地方へゆくほど英語が通じにくくなります。

言語に不安のあるかたは、個人旅行でなく、ツアーがおすすめです。ツアーは短期間に効率よく各地を訪問するので、時間のない人にも適した方法でしょう。

時間が十分にあり、未知なる体験(冒険感)を味わってみたい人には、個人旅行も可能でしょう。

個人旅行の場合の注意点(言語以外の面)

欧米や東南アジアと異なり、日本人にとって、気軽に個人旅行をしづらいハードルがいくつかあります。

1つ目は「移動」です。

チュニジアでは都市間の交通インフラ、特に地中海沿岸沿いは公共交通も整っています。

南部の砂漠地方、または田舎の奥まった場所にある遺跡などは、公共交通車では難しく、車をチャーターしなければ行けない場所もあります。

そのような地域へ行く場合、都市部を起点とした現地旅行会社のオプショナルツアーに参加する方法もありますが、名も知らない現地旅行会社のツアーに参加するのも不安があることでしょう。

安心のために日本の会社を通して、そうした現地ツアーを手配する方法はあります。

注意点の2つ目は「宿」です。

東南アジアや欧米のように、国の各地にバックパッカー向けの安宿(ゲストハウスやユースホステル)が充実しているとは言えません。

かつてはチュニジアのホテルを個人で手配することは難関でしたが、近年、Booking.comなどのホテル予約サイトが浸透したことで、個人でもかなり手配しやすくなりました。

3つ目は「治安(情報の入手)」です。

航空券と宿だけ自分で手配してチュニジア旅行をする場合、万一、何か治安やトラブルがあった場合、頼れるものが少ないことです。

最終的には在チュニスの日本大使館になりますが、日本大使館も忙しいため、トラブルが起こった後に対応はしますが、事前のサポートは行いません。

チュニジアの治安(政情、一般犯罪について)

実は1995年~2010年くらいまで、チュニジアは、全世界のイスラム教の国の中で、最も安心して旅行できる国の一つとされていました。

チュニジアは、現在の国の基礎がつくられた1881年 – 1956年の間、フランスを保護国として、フランスの政治制度、教育システム、経済システムを学び、取り入れてきました。

そのため、もとはアラブ人を中心とするイスラム教の国でありながら、欧米的な考え方に対して理解があり、柔軟性のある国民性だったと言えます。

今もチュニジア国民の大部分はそうでしょう。

しかしながら、様子が変わってきたのが2011年秋の「アラブの春」以降です。

アラブの春」は、2011年初頭から中東・北アフリカ地域の各国で本格化した一連の民主化運動のことです。

この変動によって、チュニジアやエジプト、リビアでは政権が交代し、その他の国でも政府が民主化デモ側の要求を受け入れることになりました。

アラブの春が起こった国では、同じ一人の政治家(大統領)が、何十年という長い期間にわたり、国のトップとして君臨していました。

チュニジアは、1987年から23年間、ベン・アリ氏が大統領を務めていました。

何十年も同じ一人の政治家が国のトップを担うは日本や欧米では考えずらいことですが、イスラム教の国、アラブ諸国でそうした政治体制は、珍しいことではありません。

中東や北アフリカのイスラム教の国の政治を一言で語るのは難しいですが、アラブの春以降、アラブ圏、イスラム教の国の地域全体が政情不安になったのは確かです。

そして、その2015年3月、首都チュニスで「バルドー博物館襲撃事件」が発生しました。

それから3年以上がたった2018年、チュニジアの政情も落ち着きはじめ、日本でも、ようやくチュニジア訪問について、再解禁する動きが出てきました。

外務省、チュニスなどの危険レベル引き下げ、治安が改善(Travel Visionニュースより抜粋)

外務省の情報はチェックしておきたい

訪問国の安全性(政情、治安)を知る情報源として、外務省の海外安全情報のチェックは必須です。

このサイトには政治情勢だけでなく、上のタブで「危険・スポット・広域情報」「安全対策基礎データ」「医療事情」など情報を見ることもでき、参考になります。

いずれも「日本人の保護」という観点で、外務省が現地大使館や各国政府機関から集めた情報をもとに判断、記載しているものです。

外務省は海外各国の危険レベルを1~4段階で示しており、「2以上の地域は渡航を控えて下さい」としています。

「レベル1(十分注意してください)」の地域は、渡航を禁止するものではないが、十分な情報収集を行い、注意をはらってくださいというものです。

一般的に世界各国「レベル1(十分注意してください)」に該当している地域は多く、レベル1までは、旅行会社もパッケージ・ツアーなどを組んでいます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_113.html#ad-image-0

なお、上記を見る際は、同じ国の中でも、地域によってばらつきがあるため、注意が必要です。

たとえば、首都チュニスは「レベル1:十分注意してください」だが、隣国リビアとアルジェリアとの国境沿いは「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」という場合もあります。

また、これらの危険度は都度、変動しています。

旅行検討時だけでなく、出発前にも最新情報のチェックが必要です。

チュニジアでの一般犯罪について

もともとイスラム教の国、アラブ諸国は、欧米と比べれば貧富の差が少なく(最近は全体傾向として増えていますが)、イスラムの戒律もあるため、スリや強盗などの一般犯罪は少ないとされています。

しかしながら、チュニジアは観光立国。多くはないにしても、観光客狙いの犯罪がゼロとは言えないでしょう。

チュニジアの一般犯罪については、外務省の下記のページが参考になるでしょう。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_113.html

外務省の情報を見るときに留意したいこと

上記で紹介した外務省の情報をしっかり読めば読むほど、怖くなるでしょう。

読んで、その地域への旅行を止めたくなってしまうかもしれません。

日本人の保護を仕事や義務として、ただ何も事件が起こらないことを願う立場としては、なるべく厳しい情報を伝えることで、日本人の無理な渡航を抑制したいという意図はあるでしょう。

「少しでも危険があれば、、危ない橋は渡らないでほしい」と願うのは、公的機関であれば、当然かもしれません。

しかし、日本人の旅行者の一部には、それだけで「危ない」と決めつけてしまうケースもあるようです。

人や政府に迷惑がかかることは決して許されませんが、旅行も一期一会。

一旅行者としては、それらの情報はネガティブな意味での客観情報と捉えた上で、冷静に判断することも必要です。

機会損失と安全性を天秤にかけて、慎重に判断したいところです。

チュニジアの現地風習に関する注意(日本との違い)

まずはイスラム教のことは簡単にでも知っておきたい

イスラム教の国です。

イスラムについての知識が全くない場合、一度、こちら(Wikipedia)をご覧になると良いです。

チュニジアは、イスラム教の国としては戒律はゆるく、ソフト・イスラムとかソフト・ムスリムと言われています。

お酒(アルコール)も普通に飲むことができます。

女性は外国人でもベールをかぶらなければならない(肌を見せてはいない、体のラインを出してはいけない)という制約もありません。

イスラム教で義務づけられている1日5回の礼拝は、地域や年齢層にもよりますが、戒律の厳しいイスラム教の国と比べて、さほど励行されている様子はありません。

なお、もともと異教徒である外国人は礼拝をする必要はないため、影響はないのですが、国によっては、礼拝時間帯に町の店のほとんど閉店となってしまう国などもあります。

しかしながら、チュニジア人の大部分のメンタリティ(心の中)の根本はイスラム教であることは、忘れてなりません。

たとえば、寺院(モスク)へ入るときは、特に女性の場合、肌がたくさん露出する服装は、マナー違反(倫理上の問題)とみなされます。注意が必要です。

男性でも宗教施設に入るときは、短パン、サンダル、タンクトップなどは避けた方がよいです。

また、人物写真を撮るときも注意が必要です。

特に女性の場合、見知らぬ外国人に撮影されることを嫌がる場合は多く、無神経な撮影は、地元民とのトラブルに発展してしまう可能性もあります。

男性の人物写真を間近から撮影する場合、外国人がたくさん集まる観光ズレしている場所であれば、チップを要求されるなどのケースもありえるでしょう。

上記ともに実際にあった話です。

チュニジア旅行の治安情勢の情報収集に役立つサイト

治安や情勢についてのチェック(外務省)
恐いことがたくさん書いてありますが、渡航にあたって知っておくべき点が掲載されています。
イスラムの風習や医療事情についての記載もあります。

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