2022年4月以降、世界各国で新型コロナに関わる出入国の規制が大幅に緩和され、2~3年ぶりに海外旅行ができるようになってきました。
しかしながら、現地で新型コロナにかかってしまった場合など、アフターコロナの海外旅行に不安はないでしょうか?
ここではコロナ後の海外旅行で注意すべき点、旅行前に予めしておくべき点をまとめています。主に個人旅行者に役立つ内容です。
目次
海外旅行(コロナ後)の注意点:出入国の要件は?
世界各国が出入国の際に課す新型コロナウィルス関連の規制や手続きはさまざまで、日々流動的です。
全体として世界の主要観光国では、日々、コロナの水際対策が緩和、撤廃されはじめています。
日本帰国時の手続きが一番要注意です!(全員PCR検査必須)
海外訪問先への入国
2020~2021年に海外各国で課していた入国後の自主隔離、PCR検査は、2022年6月以降、かなり減りつつあります。
2022年7月からは飛行機の搭乗時や入国時のワクチン接種証明の提示も不要になった国も増えてきています。
例えば、イギリスなどでは新型コロナに関わる水際対策が完全撤廃され、コロナ以前(2019年より前)と同じく、パスポートがあれば、普通に入国できるようになっています。
チェック項目は主に3つです。
- 日本出発前や入国時のPCR検査の有無(陰性証明書の提示)
- 入国後の自主隔離の有無
- ワクチン接種証明書の提示義務の有無
世界各国の入国要件や水際対策を調べるには「新型コロナ渡航制限マップSherpa」が便利です。
こちらのサイトは地図から国を選ぶと、事前のPCR検査の有無、自主隔離の有無などを知ることができます。
但し、各国の手続きはこのサイトで知れますが、内容は日々とても流動的なため、sherpaの情報更新が100%追いついていない時もあります。
実際に海外旅行の予約を始めたり、出発する際には、必ず日本の外務省や訪問国のウェブサイト、航空会社ホームページで最新情報の確認をしましょう。
外務省:世界各国の水際対策
日本への帰国・訪問先の出国
一方で注意すべきは、日本帰国時の規制です。
日本帰国時の手続きや検査有無は渡航先(どの国から帰国するか、乗り継ぎの有無)によって異なります。
どの国から帰国する場合でも必ず必要なのが、PCR検査での陰性証明書。
日本への帰国便搭乗72時間前以降にPCR検査を受け、そこで陰性の結果が出ないと日本に帰国することができない、ということになります(2022年7月時点)。
- 訪問滞在先で自分で検査予約
- 帰国便搭乗の72時間前以降にPCR検査を受ける
- 陰性の検査結果が出たら、日本帰国向け書式で陰性証明書を発行
新型コロナの症状があるか、無症状かに関係なく、もし帰国便搭乗72時間前以降の検査で陽性と出たら、原則、陰性がでるまで日本に帰国できません。
通常、陰性証明書がなければ、日本への帰国便にも乗ることが難しいです(搭乗地の空港係員が厳重にチェックしているので、ごまかすのは困難)。
旅行先での滞在延長が必要です。
ちなみに簡易キットでの抗原検査(Antigen-test)で陰性となっても、より精度の高いPCR検査で陽性のままの場合が多々あります。
一度、新型コロナに感染して陽性になると、人によっては7日間~1ヶ月くらいはウィルスが消えず、陰性の結果が得られないこともあると言われています。
海外旅行(コロナ後)の注意点:キャンセル料(取消料)
旅行直前に新型コロナウィルスへの感染が判明した場合、キャンセル料は免除となるのでしょうか?
これは旅行会社や予約先の規定によって異なります。
しかしながら、ほとんどの場合、新型コロナウィルスの感染によるキャンセルであっても、通常どおりのキャンセル料(取消料)がかかります。
キャンセル料の額は、いつキャンセルをするかのタイミング、購入額、何を予約したかによって異なります。
旅行の予約をする際は、キャンセル料がかかる条件や金額をよく確認しておく必要がありますね!
海外旅行(コロナ後)の注意点:旅先で新型コロナに感染:陽性になったら?
コロナ後の海外旅行で最も多い不安の一つが「もし海外の訪問先で新型コロナに感染してしまったら?」というもの。
これは旅行中に体調が悪くなるケースばかりではありません。
実際、全くの無症状でも、帰国72時間前以降のPCR検査で陽性となり(予定日に日本に帰国できず、隔離)、現地滞在を延長しなければならない可能性もあります。
下記は、帰国72時間前以降のPCR検査で陽性となり、延長滞在に要する追加費用です。
ざっと見積るだけでも、20~40万円台ほどあります。
陽性で5日間滞在延長した場合の例
- 延長滞在のホテル代:10万円
(1泊2万円とした場合) - 食費:2~3万円
(海外の食費は高め) - 航空券の帰国日の変更:5~20万円
(航空券買いなおしの場合あり) - 病院での診察代・薬代:3万円
(日本の健康保険が適用されずに高額) - PCR検査代(2回):3~4万円
(海外のPCR検査は高額) - 移動交通費:1~2万円
節約して安く見積もっても20万円台。場合によっては40万円の追加費用がかかることも、普通に起きています。
一度、ウィルスに感染すると、体調が完全に回復してもウィルスが体に残り、検出精度の高いPCR検査では1週間~1ヶ月ほど陰性が出ないこともあると言われています。
その場合、さらなる費用がかかることになってしまいます(涙)。恐ろしいです。
海外旅行(コロナ後)の注意点:海外旅行保険への加入
アフターコロナ後の海外旅行では海外旅行保険への加入は必須、最も重要なことの一つと言えます。
海外旅行保険へ加入するメリットは2つあります。
- 万一、コロナや病気になっても、膨大な自腹の出費を抑えられる(保険金)
- 医療サポートを受けられる
海外旅行保険に加入していないと何が起きるか?
海外滞在先で新型コロナの陽性になった場合の出費例は先に記したとおりです(5日間の例:数十万円)。
海外では医療費がもともと高額なことが多のに加え、海外では日本の健康保険(医療費3割のみ負担)の制度が適用されません。
診療費や薬代は全てを自分が負担することになります。
そして、海外旅行保険へ加入する理由は、出費を保険金で補償してもらうということだけでありません。
保険会社(カード会社)を通じて医療サポートが受けられる恩恵が非常に大きいです。
たとえば、もし保険に加入していなかったら、その他にどういうことが起きるでしょうか?
まず、海外で新型コロナを診察してくれる医療機関を自力で探すことになります。
日本国内同様、新型コロナの陽性者を診てくれる病院は限られています。探すのは現地語です。
もし奇跡的に診療してくれる病院を自分で見つけられても、やりとりは外国語(現地語または英語)。
自分の症状を日本語以外の言葉で医者に伝え、先生からは診察内容や指示を外国語で伝えられ、医療専門用語を使った手続き書類、薬の処方もすべて外国語です。
これに対応できる日本人旅行者は極めて少ないでしょう(外国語のわかる医療従事者以外、ほぼ難しいでしょう)。
海外旅行保険に加入していれば、緊急医療アシストサービスを受けられ、適切な病院を紹介してくれたり(場合によっては診察予約もしてくれたり)、診察のための日本語サポートを付けてくれたりします。
海外旅行保険加入の注意点は?
コロナ後の海外旅行での最大の心配を解決してくれる海外旅行保険の種類は大きく2つあります。
- 保険会社が出している海外旅行保険(空港の保険会社カウンターなどで加入)
- クレジットカード付帯の海外旅行保険
海外旅行保険を扱っている保険会社と言えば、たとえば、東京海上日動、三井住友海上、外資系のAIG保険などです。
クレジットカードに付帯された海外旅行保険の補償条件、保険金の額は、カード会社や種類、ランク(スタンダード、ゴールド、プラチナ等)によってさまざま。
カードを持っているだけで保険金の対象となる自動付帯。旅費をカードで支払決済している場合のみ保険の対象となる利用付帯とがあります。
利用付帯の場合、ツアー代金、航空券代、ホテル代などの全額または一部をそのカードで支払っている必要があります(旅費の内容は加入カードの規定による)。
補償条件や保険金の具体的な内容は、ご加入カードの約款を調べてみて下さい。
海外旅行保険加入の注意点は、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、旅行先で新型コロナの陽性になった時の対応や補償が充分でないものも多いということですね!(具体的には次章をご参照下さい)
海外旅行(コロナ後)の注意点:クレジットカード
海外旅行保険の付帯有無にかかわらず、コロナ後の海外旅行ではクレジットカードは必携です。
理由としては、海外では日本国内以上に、料金支払いのキャッシュレス化が進んでいることがあります。
でもPayPayとかLINE Payとかは使えないことが多いです。
クレジットカード、特にVISAとMASTERは使える場所が非常に多いです。
あと、「新型コロナの検査で陽性になってしまった場合、数十万円の出費もありうる」という話ですが、その分の現金で現地通貨を用意して支払うのはあまり現実的でありません。
海外で多額の現金を持つのは危険ですし(スリ、盗難は日本国内よりも多い)、一般的に両替レートもクレジットカードでの決済レートが現金よりいいです。
両替レートの例(2022年7月4日時点)
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クレジットカードは2枚以上、できればVISAとMASTERをそれぞれ1枚ずつは、最低限用意しておくのがおすすめです。
1枚だけは少々リスクがあります。
海外では、持参しているクレジットカードと機器の相性、不具合などで使えないということも少なくありません。
また、クレジットカードの利用限度額を20~30万円に設定している場合、現地での支払額がそれを越えてしまう可能性もあります。
そうした場合に2枚目が必要ということですね!
海外旅行におすすめのクレジットカードは?
クレジットカードはたくさんの種類がありますが、一つおすすめを紹介しておきます。
エポスカード(EPOS CARD)です。
エポスカードは年会費は永久無料。海外旅行保険が自動付帯されるだけでなく、コロナ後の海外旅行、現地で陽性になってしまった場合の補償や医療サポートにもよく対応している奇跡的なカードです。
名前はあまり知られていないかもしれませんが、大手旅行会社HISと全面的に提携しています。
既に持っているクレジットカードについていろいろ調べる時間がなかったら、旅行用クレジットカードとして、年会費無料のエポスカードを作ってしまうのがよいと思います。
内容詳細や発行申込み↓
エポスカードの公式サイトはこちら
なぜ、他の年会費無料のクレジットカードでなく、エポスカードをおすすめするか、いくつか理由を紹介しますね。
- 年会費がずっと無料
- 海外旅行保険が自動付帯
- 日本語での医療アシスタントサービスがある
- 疾病治療以外に救援者費用も付いている
- 元受けは大手保険会社、三井住友海上だから安心
- 海外のATMでキャッシングも可能
上記はエポスカードの公式サイトより抜粋した2022年7月時点の保険金(補償限度額)の画面です。
エポスカードのすごさを、少し具体的に補足しますね。
1.年会費がずっと無料
1年目は無料でも、2年目から年会費がかかるカードも結構多いです。
2.海外旅行保険の自動付帯
旅費をこのカードで払っていなくても、海外旅行保険の対象になるということです。年会費無料のカードは自動付帯のものは少ないです。
3.医療アシスタントサービス
医師・医療施設の紹介、医療費キャッシュレスなど。海外旅行中に不慮のケガや事故、病気に見舞われた場合に、24時間いつでも日本語でサポートしてくれるということですね!
4.救援者費用が付いている
カードの付帯保険では補償内容に「救援者費用」が付いていない場合が結構あります。限度額は100万円までですが、一定の条件を満たせば、日本から家族が助けにくる場合の費用なども補償されるということですね。
5.元受けは三井住友海上保険
エポスカードの海外旅行保険は、最大手で保険のプロ、三井住友海上保険の運営です(EPOSが三井住友と提携し、専門性の高い保険業務部分を委託)。
なお、もしもクレジットカードの保険金だけで十分でないと感じる場合、別途、保険会社の海外旅行保険に加入し、保険金額を上げることは可能です(その場合、カードの保険と合算した最高限度額の範囲内での補償)。
6.キャッシングも可能
もし現金が必要になった場合、クレジットカードがあれば、滞在先のATMでキャッシング(※)も可能なのが便利です。現金で大金を持ち歩く必要がなく安心して旅行することができますね。
(※)キャッシング:ATMで現地通貨の現金を引き出す(借りる)こと
エポスカードの海外旅行保険を確認する方法
上記、エポスカードの海外旅行保険の保険金(補償限度額)や海外旅行に役立つ機能はこちらのページの一番下、「よくあるご質問」下側の「さらに詳しく知りたい方は、エポスカード公式サイトをご確認ください。」より確認できます。
<補償内容をスマホで見る方法>
↓↓
<補償内容をPC画面で見る方法>
↓↓
コロナ後の海外旅行の注意点、海外旅行保険加入は必須?まとめ
少し恐い内容も含まれましたが、リスクを十分に知った上で、旅行に出かけることが大切ですね。
よろしければ、下記もご参考にどうぞ!!
参考記事