キャビンアテンダントCAになりたい、英話できないとダメ?採用試験の克服方法を伝授!

英会話

こんにちは、現役でキャビンアテンダントをしています。CAになり、かれこれ9年。外資系航空会社で3年間働き、そのあと大手日系航空会社に6年間。現在も現役で働いています。

私の就職活動時代はリーマンショックという世界的大不景気と重なり、かなりの就職氷河期。とてもとても大変でした。当時、数少ないCAの採用試験に落ちまくり、このままじゃいけない!と英語力を高める工夫をしました。

キャビン・アテンダントになりたいけど「英語ができないことが不安」「どうやったらCAになる英語力がつけられる?」というあなたへ。

外資系、日系両方のエアラインのCA経験者として現場で必要なリアルな英語力勉強方法を紹介します。

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この記事はこんな人が書いています

  • 現役のキャビンアテンダント
  • 外資系航空会社でCAをした後に日系に転職(両方の違いを知っている)
  • 新卒の就職活動ではCA試験は全滅(TOEICは660点あったが、実際には話すのは苦手だった)
  • 別業界(ホテル)に就職後、航空会社に再チャレンジしてCAになった

キャビンアテンダント(CA)になるのに必要な英語力はどのくらい?

一般的に航空会社が求めている英語力、キャビンアテンダント(CA、客室乗務員)になるために必要な英語力は外資系の航空会社でTOEIC600点〜800点程度。JALやANAなどの日系航空会社でTOEIC600点程度と言われています。

どのぐらい?と言えば、少なくともTOEIC600点程度の英語力は不可欠ということですね。

現在の私の英語力はTOEIC800点程度ですが、実は就活時は恥ずかしながらとても苦労しました。当時はすごくすごく頑張ってやっと600点を超える程度だったのです。

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外資系と日系航空会社のキャビンアテンダント(CA)に英語力の違いは?

外資系キャビンアテンダントCA

外資も日系も経験したから思うことですが、やはり求められる英語力はかなり異なります

さらに外資系航空会社といっても様々です。外資系航空会社と日系航空会社で必要な英語力の違いを簡単に解説します。

中東系・欧米系航空会社(エミレーツ航空やオランダ航空など)

空港 待機中の飛行機

中東アラブ系やヨーロッパ系航空会社に関してはかなり高い英語力が必要です。

TOEICでは800点以上のスコアを求めている会社が多数。書類審査や電話面接のあと、英語のエッセイや英語での面接が待っています。そして英語を流暢に話せることがとても大事です。

たまに「英語苦手だけど受かっちゃった」という運の良いCAもいますが、よほどの適応能力がない限り、訓練についていくことは至難です。

英語力に関して言えば、書類や電話面接の段階で落とされてしまうことも少なくないようです。

アジア系航空会社(チャイナエアラインやタイ国際航空など)

アジア系航空会社で求められる英語力はTOEIC600点程度。

中東や欧州系航空会社と比べると書類通過はしやすいですが、面接はすべて英語。ある程度は自分のことは話せるようになっておいた方がよいですね。

面接ではアピアランス(外見)をかなり見られるので、オーディションみたいですごく緊張します!緊張しているなかでも英語を話せるよう準備しておきましょう。

ちなみに研修や訓練もすべて英語で行います!

日系航空会社(日本航空、全日空等)

JALやANAをはじめとした日系航空会社も大体がTOEIC600点程度です。書類審査を通過するためにはなるべく早めに準備して、最低でも600点は取っておきましょう。

外資系と違うのは、書類審査さえ通れば、英語を披露する場はほぼありません!

しかしそれは「面接では」の話。

実際のフライトではヨーロッパ圏やアジア圏の外国人クルーもいるので、ブリーフィング(フライト前の打ち合わせ)やフライト中のコミュニケーションも英語で行います。

また、以前は1年から3年ほど国内線期間がありましたが、現在は入社して訓練を終えて、少したてばもう国際線。

国内線であっても最近は欧米系や日本語を話さないお客様もかなり増えています。確実にお客様のニーズをキャッチするためにも現場での英語力は必要です。

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キャビンアテンダント:英語できないといけない?学生時代の英語力

キャビンアテンダントCA 英語力や勉強方法

晴れてCAとして活躍できている私ですが、一朝一夕に英語を話せるようになったわけではありません。

次の章からはどんな道のりをたどってキャビン・アテンダントになったか、とても苦戦した就職活動から逆転できた過去の体験を紹介しますね。

CAになるまで:高校時代の英語力と学習法

高校時代、英語はわりと得意な方で、高校2年生の時に英検2級をとりました。ただ、テストや模試で点数をとるために勉強していたので、高校の時の私に英会話力はありませんでした。

親に頼んで英会話スクールに通ってはみたものの、グループレッスンということもあって英語を話すのがなんだか気恥ずかしく、あまり長続きはしませんでした。どうも話すことに苦手意識があり・・・。

高校時代からもっとまじめに英会話スクールへ通っておけば、その後、もう少し苦労は少なかったかもしれませんが、客室乗務員になれた英語上達期はもっと後でした。

大学時代の英語勉強とCAを目指しはじめた時期

大学では国際学部を選びました。当時将来やりたいこともなく、本当になんとなくです。

英語の授業は充実していましたが、あまりしっかり取り組んではいなくて、今考えると、大学時代もかなりもったいなかったですね。

大学2年生の時には旅行業界に興味を持ち、その国家資格をとるのに必死で勉強。英語の勉強からはさらに遠のいていました。

CAになりたい」と意識しはじめたのは大学3年生で就職活動をはじめてから

TOEICの必要性にもやっと気づいて焦って勉強を始めました。しばらく英語から離れていたため、英語に対する苦手意識ができてしまっていました。

足りない英語力を上げるため英語塾に通ってはみましたが、いくら頑張ってもTOEIC600点すらなかなか届きませんでした。

ひたすらTOEIC公式問題集と当時おすすめされていた問題集を解き、エントリーシートを提出するときにやっと660点。ただこの時点で実際の英話はあまり話せない状態(笑)

就職活動と英語勉強の両立はとても大変です。帰国子女や海外留学などである程度の英語力がついていないかぎり、なるべく早く英語力向上に取り組むのがおすすめです。

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社会人からCAになる英語力向上法と面接試験対策

キャビンアテンダントCAの接客 英語力や勉強方法

もしも新卒の就活でCAの内定をもらえなくても、その時点で完全に諦めてしまうにはまだ少し早いかもしれません。

私の新卒のときの涙ぐましい就職活動の結果はといいますと、、、日系、外資系航空会社ともに全滅

そもそもCAを目指したのも大学3年生と遅く、あまり準備もできていなかったので仕方ありませんが、さすがに挫折しました

面接会場に行くたびにCAになりたいという想いが増していくばかり。でも、英語もできないし、、、。

海外のホテル勤務で英語力アップ

ということで、その時の決断としては「まず海外のホテルで働く」ことを決意しました。

留学はお金がかかるし、社会人経験もほしかったので、英語も学べて社会人経験も得ることができるし一石二鳥!

ホテルの英語面接でも落とされ続けましたが、日本人スタッフが欲しいと言ってくださったホテルと縁があり、そのホテルで1年間働くことになりました。

英語しか通じない環境で働くのは想像以上に大変で本当に苦労しました。

でも、話す力・伝える力を培うことができたのは大成功でした!

アジアの短期留学で英語面接対策の仕上げ

契約期間が終わったあとは、貯めたお金で2か月間フィリピンへの短期留学

2か月くらい期間限定だと、年単位の留学とくらべたら比較的にハードルは低かったです。最近ではそうしたアジアへの短期留学という方法がますますメジャーになっているようですね。

フィリピン留学の際は先生にひたすら面接試験の模擬練習をしてもらいました。

面接試験で聞かれそうな質問を全部英語で準備して、全部完璧にインプットアウトプット。8年たった現在でもその時のフレーズは覚えています(笑)もはや呪文ですね。

特に私は緊張してしまうと頭が真っ白になり言葉がでてこなくなるので、どんな状況でも話せるよう準備をしました。

こうした努力の末、帰国後、某アジア系航空会社から内定をもらえました。面接では準備していた英語をばっちり披露することができたのです。

1年のホテルでの社会人経験のあと、フィリピン短期留学で集中的にトレーニングしたのは本当に効果的でした。

留学費用が高いという場合、オンライン英会話もおすすめです。

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CAの英語:入社後の訓練期間〜フライトまで

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内定後は、その航空会社がある国に渡航し、訓練を開始。特に私がいた航空会社は訓練が厳しいと有名でした。

もちろん訓練はすべて英語で、日本人サポーターもいません。英語力は必須だと痛感。ただでさえ難しく、専門用語もたくさんあり、すべて英語で訓練するのだから当たり前ですよね。

マニュアルもテストもすべて英語で泣きそうになりました。いや、かなり泣いていました。

私にとって人生で一番大変な期間でした。

実際に2人ほどCAの内定をもらったのに、訓練を通過することができず日本に帰されてしまうなど、本当に過酷でした(ちなみに通過することができなかったのは英語が下手なことが原因ではないのでご安心を!!)。

訓練が終わってもフライト中のコミュニケーションはもちろん英語なので慣れるまでは大変でしたが、慣れてくるととても楽しいものです。

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現役キャビンアテンダントの英語力の維持方法

機内の様子 キャビンアテンダントCAになった後の実務(英語力)

語学は使う頻度が少ないと、すぐに忘れてしまうのが現状です。

わたしは英語力維持と向上のためにオンライン英会話を使って話すようにしています。オンライン英会話は家で授業が受けられるし、料金が安いのでとてもおすすめしたいです。

とりあえず、英語を話すことに慣れるのもいいですし、色々な国の先生がいるので、各国の英語に慣れておくのもいいですね。

オンライン英会話の他には、会社から配布されているおもてなし英語を参考にしたり、1年に1度ぐらいはTOEICも受験したりしています。

何かしらの形で英語と触れていることが英語力の維持には有効だと思います。

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まとめ:キャビンアテンダントになるための準備と英語

みなさんもいつ募集が出てもいいように、万全に準備や対策をしておきましょう。

特に外資系は突然募集が出たりします

準備をして無駄なことは一切ないと思います。英語力の高さはCAになってからもあなたの仕事を助けてくれます

以上、CAになるための英語力や勉強方法などお伝えしました。参考になったでしょうか?

紆余曲折をへて、ようやくなることができたキャビンアテンダント。

英語でのコミュニケーションは大変ですがとても楽しいですよ。

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