夏休みの自由研究におすすめ カブトムシ標本の作り方

夏休みといえば、自由研究。特に小学生のお子さんは、毎年どんなものを作るか悩ましいところかと思います。この記事は小学生くらいのお子さんをもつ親御さんに向けて書いています。工作の楽しさを体験し、親子の良い思い出づくりとしてもお勧めできます。

夏休みの定番の一つに、カブトムシやクワガタなどの採集がありますが、これらの寿命は短く、やがて夏の終わりを迎える頃、次々と往生してゆきます。そして、その遺骸の取り扱いに迷うところです。

一般的には自然に帰してあげることが多いでしょうか・・・。

昆虫標本といえば、市販のセットも販売されています。しかし、学校によっては「市販品での工作は不可」としている学校もあるようです。

上の標本は、箱づくりに1~2時間。木材をノコギリで切るところなどは親がサポートをしていますが、材料購入などの準備作業をふくめ、即席ではありますが、1日で完成できました。

自家製のオリジナル標本を手作りすることで、市販品とは一味ちがった工作の楽しさを味わい、親子協働の良い思い出づくりになるのでないでしょうか。

標本の作り方 4つのステップ

標本づくりの大まかな流れは、下記の4つのステップになります。

①標本箱の作成(虫を設置できる状態にまで)

②固くなった虫をほぐす(特に手足の部分)

③昆虫針を刺して固定する

④仕上げ(虫の見た目の形を整える、蓋をする)

ステップ①:標本箱の作成

こちらは、縦17cm×横25cm×高さ6cmくらいのサイズのカブトムシ標本が例です。

標本づくりに必要な準備は、ざっと以下のようなところです。

◆木材板(底板用、側面用)、◆マット用の工作用スチレンボード(発泡スチロール)、◆透明プラバン(ふた用)、◆昆虫用のピン(針)、◆ピンセット、◆木工用ボンド、◆のこぎり

 

板2枚(底板用、側面用)
サイズや木材の種類や色は、お好みです。
今回は
底板用に「縦15cm×横91cm×厚0.9cm」
側面用に「縦6cm×横91cm×厚0.9cm」
エゾ松工作材を1枚ずつ、合計2枚を近所のホームセンターで購入。
▼写真は使用後のため、サイズが上記と異なっています▼

マット用の工作用スチレンボード(発泡スチロール)
サイズに合わせた大きさのもの(厚さは0.5cm程度)
同じくホームセンターでスチレンボード(発泡ポリスチレンパネル)を購入しましたが、その他の発泡スチロールで代用できると思います。

透明プラバン(ふた用)
ガラスだと割れる心配があるため、文房具店で売っている「工作用のプラスチック板」を蓋に使用。
カッターなどで、必要なサイズに切ることができます。

昆虫用のピン(針)、ピンセット
昆虫の硬度により、太さがいろいろありますが、一般的な国産カブトムシでは「サイズ№3」くらいがちょうどよいと言われています。(蝶々などはもう少し細めのものが良いと、昆虫ショップの店員さんが言っていました)入手方法では、通販や昆虫の専門ショップ(ペットショップ)。

※東京都内の昆虫ショップの一例をこの記事の一番下で紹介しています。

ピンセット:昆虫ピン(針)を刺して固定する際、以下のようにして使えます。

木工用ボンド、のこぎり
木工用ボンド:箱の木や蓋を張り付けるため。
のこぎり:板の購入時にホームセンターで必要なサイズに切ってもらえば不要。

まずは、木箱をつくり、その中にマットを敷くところまで進めます。

蓋を閉めて接着するのは、昆虫を固定した後です。

ステップ②:固くなった虫をほぐす

4つのステップの中で、標本づくりの初心者が、比較的手こずりやすいのがこの部分かと思います。

カブトムシは、生きているときは悠々と伸ばしていた手足をお腹の抱え込むような形で往生し、2~3日もすれば、乾燥して固くなり、手足を広げることができなくなってきます。

亡くなって1週間ほどたっていると、下の写真のような体勢でカチンコチンに固くなっています。体の内側に縮こまった手足を固い状態で無理やり広げようとすると、手足を破損してしまいます。

固まった虫をほぐす手順

まずは昆虫を洗います。体に付いている汚れを水洗いで流します。使わなくなった歯ブラシなど、柔らかめのブラシを使うと、さらにきれいになります。

汚れを落としたら次に50~60度のお湯に30分~1時間程度、浸します。

直接、お湯につける方法以外にも、ティッシュや布でくるんで、50~60度のお湯を含ませて、タッパーのようなもので、温度が持続させる方法もあります。

その際、熱すぎる湯に浸さないようご注意ください。(眼が白くなってしまうそうです)

昆虫の乾燥具合で柔らかくなるまでの時間が変わってきます。ころ合いを見計らい、虫を取り出して、手足を広げられるかチェックしてみましょう。

柔らかくなる前に無理に広げると、手足を破損してしまう(関節で切れてしまう)可能性があります。

(注)昔の話で、防腐のために酢酸エチルなどの薬品注射のしていた頃もあったそうですが、現在、基本的には、甲虫の標本は薬品注射はしてないようです。甲虫の専門店の話でも、今は標本に使わないし、お店がそうした薬品は取り扱うこともできない、との話でした。

ステップ③:昆虫針で標本箱のマットに固定

昆虫がやわらかくなったらティッシュで水気をふきとり、手足全体を広げるようにして標本の上に置きます。

最初の1本目の昆虫針は、体の中央部、真ん中よりやや右から下に向けて垂直に刺します。真ん中だと背中の羽が開いてしまったり、形が崩れてしまうためです。

昆虫の体の中央部は一番硬い部分ですが、1匹やってみれば、子どもでもすぐ慣れるのでないかと思います。

体の中央部を固定できたら、次は手足です。

上は小学生(当時2年生)によるもの。針を何度か刺しなおした穴が地面に残る。

下はプロ(福島県のムシムシランド)による標本。少ない本数で美しく固定できている。体を柔らかくするところから違いが出ていると想像します。

ステップ④:仕上げ

虫の見た目をなるべく美しく整えるよう努めたあとは、木工用ボンドで蓋を接着して完成です。

白くはみ出た木工用ボンドも、乾くと透明になり、目立ちません。

今回、はじめての標本づくり挑戦でしたが、かなり自己流、自家製なカブトムシの標本。この方法が最適、最善の「正解」というわけではないかもしれませんが、楽しい経験になりました。

昆虫専門店(東京都内)のご紹介

時代の流れもあり、昆虫専門店が減っているように思えます。そうした中、カブトムシ、クワガタをはじめとする昆虫を専門的に扱うお店「ランバージャック(LUMBERJACK)」をご紹介します。

国産のカブトムシ、クワガタはもちろん、店内にはところ狭しと、外国産のマニアックな甲虫類が陳列されています。昆虫以外も取り扱っていますので、さながら「見たこともない珍しい生きものギャラリー」みたいなお店です。

飼育グッズも充実しており、店員さんも詳しく親切に教えてくれますので、私も購入がてら、いろんな話を聞いて、勉強させてもらっています。

▲ランバージャックの店舗にて▼

お店へのアクセス、営業案内(ランバージャックの公式サイトより

住所 〒184-0012 東京都小金井市中町2-9-3
TEL 042-316-131 FAX 042-316-1317
営業時間 【平日】11:00〜21:00 【日祝】10:00〜20:00
定休日 毎週木曜日(祭日の場合は営業致します)

JR中央線「武蔵小金井駅」より徒歩17~18分(約1.5km)
JR中央線「東小金井駅」より徒歩15~16分(約1.3km)

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