カタール航空の最新鋭のビジネスクラス「Qsuite」に羽田ードーハ間のQR813便(A350-1000機材)で搭乗してみました。
スカイ・トラックスやトリップアドバイザーで世界最高峰のエアラインと評判の高いカタール航空のビジネスクラス。
素晴らしい機内体験でした。自分へのご褒美、記念日、両親へのプレゼント、疲れや時差ボケを減らしたい海外出張などにおすすめ。
記事の一番最後に、安く搭乗した裏技も紹介。
カタール航空の評判は?
カタール航空(Qater Airways)とは?
中東のアラビア半島に隣接する国「カタール国」の首都ドーハを起点とする航空会社。
聞きなれない国かもしれませんが、豊富な石油資源をもつお金持ちの国。
カタール航空は1993年に設立された航空会社で、使用機材の平均が約5年(2019年時点)と比較的にかなり新しいのが特徴。
国際サッカー連盟(FIFA)のオフィシャルパートナーおよびオフィシャルエアラインにもなっています。
今や日本から中近東やアフリカへ行く場合の定番的な利用航空会社の一つとなり、航空運賃の快適さとリーズナブルさから、ヨーロッパ方面行きを含めた航空会社として人気があります。
カタール航空は世界最高クラス「5つ星」の評価
skytrax(スカイトラックス)は、世界の各航空会社のクオリティに関する格付け、リサーチを専門に行っている会社。
毎年、各エアラインのクオリティを座席クラス毎、空港内のラウンジ等「様々な角度」からリサーチし、乗客アンケートも行いつつレーティング(格付け)しています。
skytrax(スカイトラックス)は、食事で言えばミシュランのようなもの。今やその分野の権威的な存在です。
カタール航空は、skytrax(スカイトラックス)の総合分野「エアライン・オブ・ザ・イヤー」で毎年上位ランク1~3位の常連です。
《関連記事》格付け会社の航空会社ランキング
2019年(世界1位:カタール航空)
2018年(世界2位:カタール航空)
2017年(世界1位:カタール航空)
出典:観光産業ニュース「トラベルボイス」より
スカイトラック社・公式サイトによる評価(英語)
2019年:世界のベスト・エアライン10(カタール航空は1位)
2019年:世界のベスト・エアポート10(ドーハ空港は世界4位)
2019年:世界の「5つ星」航空会社リスト
カタール航空座席の構成(シートマップと仕様)
同じカタール航空でも、使用されている旅客機材は路線によって様々。
今回の羽田~ドーハ間の機材(A350-1000)のビジネスクラス「Qsuite」のシートピッチや座席配列は下記のもの。
ビジネスクラス「Qsuite」の縦幅は103インチ=約2m60cm。(※)シートを含めたボックス全体の縦幅
ベッドの長さは79インチ=約2m(200cm)。
シート幅は21インチ=約53cm。
180 degree=180度リクライニングのフルフラット・ベッドです。
このビジネスクラス「Qsuite」の座席仕様の凄さの一つは「一人」「複数の知り合いや家族」「カップル」など、搭乗シチュエーションに応じた最適な座席配列を選べること。
たとえば、カップルシート。中の敷居を外すと「ダブルベッド」に早変わり!
家族や出張など、複数人数での場合、会議室や家族団らんの食卓に早変わり!
カタール航空のビジネスクラス搭乗体験と感想
羽田-ドーハ間の飛行時間は約11時間半。
退屈で苦痛なはずの機内が「楽しみの時間」に変わり、あっという間でした。
もっと長く居たかった、と思わせるカタール航空のビジネスクラス、最高でした。
さくらラウンジ(JAL)は食事がおいしい
カタール航空は、JAL(日本航空)と同じワン・ワールドの航空会社連盟に加盟。(JALとマイレージ提携もあり:2019年現在)
羽田空港出発前は、JALの「さくらラウンジ」がビジネスクラス客用のラウンジとして使えるのは嬉しいところです。
ラウンジは2フロアに分かれていて、上の階はドリンクとつまみのみで、静かで落ち着いた雰囲気。
上の階は、出張前の仕事に集中するのにも適した場所です。
下の階はホットミールも食べ放題のビュッフェがあります。カレーが評判なんだとか。
カタール航空ビジネスクラスQsuite:座席の様子
今回は一人用座席の1A。到着後、一番早く降りられる良い座席位置です。
通路側を扉で閉められるボックスシート(個室)のようになっていて、プライベートな空間を堪能できます。
奇数列の1Aは進行方向と逆向きに座るようになっていて、少し慣れないものでしたが、離発着時は面白い体験でした。
参考までに偶数席№2Aは、進行方向側に向いた座席です。
ボックスシートの内部は広々としていて、視界も快適でした。落ち着けました。
操作はすべて電動。スマフォのような端末で、すべて操作可能です。
座席はリクライニングを180度たおしたフルフラット・ベッドに早変わり。
その状態でベッドの長さは200cmですので、身長が180cmくらいでも快適に休めました。
上の写真は「2A(左側が窓)」座席で、リクライニングを160度くらいまで倒した状態のアングルです。
隣座席(中央列)との距離感。双方に扉があり、扉を閉めることでプライベートな空間が確保できます。
カタール航空ビジネスクラスQsuite:機内食の例
カタール航空のビジネスクラスが世界最高峰の評価を受けるのは、一つには食事のクオリティが高いことになるのでないかと個人的には思っています。
レストランでコース料理を食しているような気分になります。
カタール航空のビジネスクラス「Qsuite」で嬉しいのはアラカルト・メニューを「好きな時間にいつでもオーダーできる」こと。
日本を深夜に出発する便(飛行時間:約11時間半)では、搭乗後、少し眠ってから食事をしたい場合など、乗客個別の時間に対応した機内サービスが素晴らしい。
アラブ風のオードブル。
チーズの盛り合わせ。
サーモンのオードブル。
メイン・ディッシュ。
すべては食べきれない量なので、メニューの中からいくつか選ぶのがおすすめです。
キッシュのような卵焼き(朝食)
カタール航空ビジネスクラスQsuite:アメニティ
アメニティはパジャマを含め、男女別のものが、ひと通りが揃っています。
個人的にとても気にいったのは、肌ざわりの良いパジャマ。
イギリスの「ホワイト・カンパニー」社製のもの。
着心地がとても良いので、実は、持ち帰って普段のパジャマとしても使用しています。
毎日着ていても、4~5か月くらいは使えるので、丈夫さもあるということですね。
「Qsuite」に格安料金で乗る裏技
カタール航空の運賃は、他のアラブ系航空会社(エミレーツ航空など)やヨーロッパ系の航空会社と比べ、比較的に安いことが多いです。
しかし、さらに安く乗る裏技的な方法もあります。
これは予約完了後、搭乗日が近づいた段階のワザとなります。
カタール航空では、搭乗便の出発時刻の24時間前から公式サイトでのオンライン・チェックインが可能ですが、その際、ビジネスクラスに空席があると、カタール航空のウェブサイトから「アップグレード」の提案をしてくることがあります。
これが片道の追加料金が7万円台という破格の安さでした。
さらに、出発当日、チェックインの際に航空会社のチェックイン・カウンターでアップグレードを申し出ても、ほぼ同じくらいの料金でアップグレードできる場合があります。
この場合の注意点は、出発前日や当日のビジネスクラスの空席が十分にある場合に限るという点。
ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、年末年始などの座席が混み合う時期は、難しい可能性があります。
ダメモトで直前にアップグレードにチャレンジするつもりでお勧めできる方法です。
また、格安でビジネスクラスへアップグレードした場合、ビジネスクラスのラウンジが利用できないこともあります。
もし、カタール航空が加盟するワンワールドのマイレージ(JALなど)でポイントが多く貯まっている場合や上級メンバーの場合などは、ラウンジを利用させてもらえる場合があるので、空港で交渉してみてください。
おわりに
カタール航空が高い評価を受けているのは、最新鋭の機材(新しさ)、機内サービスに加えて、CA(キャビン・アテンダント)のサービスの質もあると思います。
柔軟性があり、気が利いているところは、優れたサービスに慣れている日本人にとっても十分良いと感じられるものでした。
記念日や自分のご褒美にいかがでしょうか?