調布飛行場(調布空港)といえば、味の素スタジアム(Jリーグ・FC東京の本拠地)の隣の空港。
調布飛行場の周囲を囲む武蔵野の森公園は、休日の憩いの場として、飛行機ウォッチングのスポットとして、地元でも老若男女に人気があります。
写真メインでご紹介します。
調布飛行場の発着便と歴史
調布飛行場は、東京都内から大島や新島など伊豆諸島への小型プロペラ機の定期便のみが発着する小さな民間空港です。
運航便数は曜日や日によって異なりますが、さほど多くありません。
もとは第二次世界大戦中に陸軍が首都防衛のために建設した空港で、日本製の「飛燕」などの戦闘機が空襲にやって来たアメリカのB29の迎撃に活躍した場所としても知られています。
今でも調布空港周辺には、そうした戦時中の歴史の名残りが見られます。
調布飛行場の場所:おすすめの見学ルート
サッカーや有名アイドルグループのライブなどでも知られる味の素スタジアムの隣です。
味の素スタジアムでは、2020年の東京オリンピックでは、サッカー、ラクビー、水泳などの競技が予定されています。
ターミナル前の通りは街路樹の美しい並木道になっていて、その約1kmの道路沿いにプロペラカフェ、旅客ターミナル、掩体壕(えんたいごう)があります。
掩体壕は戦時中に飛行機の格納庫だった場所です。
プロペラカフェ⇔旅客ターミナル⇔掩体壕(えんたいごう)という見学ルートがおすすめです。
調布飛行場:旅客ターミナルと周辺の見どころ
ターミナル前の並木道。約80年前(1941年開港)に昔の調布飛行場が作られたときの正門入口の門柱が両側に残ります。
昔はこの辺り全体が飛行場でしたが、現在、その半分くらいは公園やスポーツグランドとして利用されています。
門柱の説明板には“悲しき戦争を記憶にとどめる生き証人として残し、平和への道標となることを願う”と書かれています。
調布飛行場ターミナル
旅客ターミナル内に商業施設のない小さな空港です。
運航便数は、さほど多くはなく、大島、新島、神津島、三宅島それぞれに1日2~8便くらいずつの離発着。
発着本数は日や曜日によって異なるので、飛行機見学目的の場合は、あらかじめタイムテーブルをチェックしておくとよいと思います。
タイムテーブル:外部リンク(新中央航空株式)
調布飛行場(旅客ターミナル)へのアクセス
京王線 調布駅北口 から 小田急バス で15分前後
JR中央線 三鷹駅南口 から 小田急バス(本数が少ないため注意)
JR中央線 武蔵境駅南口・京王線 調布駅北口 からいずれもタクシーで 15分前後( 約2,000円 )
中央高速自動車道 調布IC 府中方面出口より車で 約5分
レンタル・サイクルで調布飛行場へ行く方法
調布飛行場へは京王線「調布駅」から路線バスも出ていますが、周辺を周るのに一番便利な方法は自転車です。
調布空港の周りを1周するだけでも3km。武蔵野の森公園の敷地内には車両が乗り入れられないので、車の場合は駐車場に止め、歩きとなります。
調布駅周辺のレンタサイクル情報を2つご紹介。
どちらの料金が割安かは、何時間借りるかによって異なります。
Hello Cycling
24時間、好きなステーションで借りて、好きなステーションで返却できるのが特徴。
電動付きなので便利です。
自転車専門店「コギー」
自転車店ならではの手厚いサポートが特徴。
電動なしのスポーツ自転車。軽快に走れますが、カゴが付いていないため、リュックは用意しておきたいところ。
自転車が好きな人やデートにはよいと思いますが、小さなお子様連れだとこのタイプの自転車は厳しいかもしれません。
自転車調布駅近くのトリエC館1階の自転車店「コギー(COGGEY)」
調布飛行場や周辺:駐車場
調布飛行場第1駐車場(25台)と調布飛行場第2駐車場(148台)の2つがあり、両方とも24時間営業です。
第一駐車場はターミナルビル前の駐車場のことで、25台の狭いスペース。いつも空いていないことが多いです。
すぐ近くの第二駐車場は約150台の収容ができ、おすすめです。
料金:1時間100円、1日最大1,000円
第二駐車場の場所や写真はこちらをどうぞ。
空港ターミナルへのアクセス等、全体情報はこちら(東京都港湾局)
調布飛行場:プロペラカフェは子連れで楽しめるおすすめ
飛行機見学のついでに是非立ち寄りたいのが、「プロペラカフェ」です。
旅客ターミナルから徒歩6~7分のところにあり、喫茶や食事をしながら、飛行場に発着する飛行機を眺めることができます。
プロペラカフェは、もともと空港で勤務する日本エアロテックの社員食堂として利用されていますが、一般の人でも利用できます。
セキュリティの関係で、プロペラへ行く入口の検問所で、名前と連絡先の記入が必要です。
ただ「プロペラカフェへ行く」といえば、自転車でも車でも、普通に入ることができます。
▲プロペラカフェの外観。右側が駐車場。混んでいると敷地外の有料パーキング利用となることもあるそう。
<プロペラカフェ 営業時間>
※コロナウィルス等で不規則営業の場合あるため、公式サイトの店舗情報でご確認下さい。 |
プロペラカフェ横の駐車場から飛行場を見る。駐機している小型機が間近に見えます。
カフェの中に入ってみました。
店内は白を基調としたインテリアのさわやかな店内の雰囲気。
写真はピークタイムをすぎていますが、ピークタイムにはお子様連れも多く来店されていました。
▲▼窓側に座ると、このアングルで飛行機を見ることができます。奥に見えるのが味の素スタジアム。
ミントラテを注文。カフェラテにミント風味のシロップが入った飲みもの。さわやかな味。
▲店内のフライトシュミレーター(5分500円、15分1500円)。フライトシュミレーターは、特定の曜日、特定日のみ、体験可能です。
主に日曜日、水曜日、木曜日の10~15時まで。
毎週ではありませんが、火曜日にやっていることもあるそうです。
その月によって異なるため、こちらも詳細については、お店(TEL 0422-39-2525)に確認要です。
▲店内では飛行機の模型も販売されています。
▲▼店内からは、格納庫の中の実物の小型飛行機を見ることができます。
調布飛行場周辺:飛行機を見る絶好のスポット
「武蔵野の森公園」は、調布飛行場を北と南から挟み込む形で出来ています。
公園内から飛行機の離発着を間近に見ることができます。
下記の写真の水色文字のA(北側)、B(プロムナード)、C(南側)のそれぞれの飛行機がよく見えるおすすめスポットです。
A:北側の展望スポットから見学:武蔵野の森公園内
一番見晴らしのよい場所はここです。武蔵野の森公園の一番北側です。
奥に味の素スタジアム、2017年秋にオープンしたばかりの武蔵野の森総合スポーツプラザが見え、開けています。天気がよいとこの写真の右側に富士山が見えることもあります。
B:プロムナードから見学:武蔵野の森公園内
ターミナルやプロペラカフェからみて、滑走路をはさんだ反対側は武蔵野の森公園内のプロムナードになっています。
こちらも武蔵野の森公園の中です。
地元民の散歩やジョギングルートとしても人気の約1kmのプロムナードは、午前9時~午後16時30分までの間、自由に出入りできます。(上記以外の時間帯は門が閉まり立ち入れません)
以下の飛行機写真はいずれもプロムナードから撮影したものです。
▲調布飛行場のターミナル
▲▼約1kmのプロムナードの南側入口。プロムナードのオープン時間は09:00~16:30。このプロムナード向かって左側が味の素スタジアムです。
C:南側の展望スポットから見る:武蔵野の森公園内
味の素スタジアムが見える場所の近く、滑走路の一番南側からも飛行機の離発着を近くで見ることができます。
離発着する飛行機が頭上を飛んでゆきます。
こちらも武蔵野の森公園の中ですが、近くに子供向けの遊具のある広場もあります。
▲上の写真の左側のベンチあたりから、一番よく飛行機が見えます。
▲ベンチから撮影▼
▼ベンチの真上を飛行機が飛んでゆきます。
調布飛行場周辺の史跡:掩体壕(えんたいごう)も必見
調布飛行場は特攻隊(特別攻撃隊)の訓練施設でもありました。
九州の知覧基地への中継地にもなったと書かれています。住民によって保存された掩体壕(戦時中に敵の攻撃から飛行機を守るための格納庫)が2つ残ります。
調布飛行場 小型飛行機見学に絶好のスポット、武蔵野の森公園 まとめ
武蔵野の森公園、調布飛行場周辺は広々としていて、子連れでもゆっくり楽しむことができる場所です。
よろしければ、こちらもどうぞ。