深大寺と周辺 おすすめの観光、楽しみ方

東京の西部、多摩地区にある深大寺(じんだいじ)。

東京都内で、浅草の浅草寺についで2番目に古く、国宝の仏像もあるお寺です。本来は由緒あるお寺ですが、周辺も含め、歴史、自然、文化の三拍子がそろった場所なので、最近は観光地としても人気が出てきています。

今回は深大寺へ来たら「どのくらいの時間配分で、どういう見どころを網羅できるか」といった視点もいれてご紹介します。

場所・アクセス

京王線「調布」駅からバスで約10分。JR「三鷹」駅や「吉祥寺」駅からはバスで約25~30分です。

▼アクセスの詳細はこちら(公式サイトより)▼

モデルプランと所要時間

深大寺と周辺をしっかり見学するなら、それだけで1日があっと言う間に時間がたってしまうでしょう。

深大寺の境内入口に観光案内所もありますが、ここでは、日帰りモデルプランをご提案します。

深大寺の境内はさほど大きくものではなく、東端から西端まで寄り道をしなければ、5分くらいで行けてしまう距離です。

深大寺と周辺の見どころを入れた基本日帰りプランは、ざっとこんなところでしょう。

なお、月曜日は深大寺周辺の施設の大部分が閉館日(休業日)にあたるのでご注意ください。

また、深大寺周辺の観光施設(温泉を除く)や境内の大部分の店(そば屋も)は16~17時頃に閉店するところが多いので、訪問の際はそれも踏まえておく必要があります。

訪問順、ルート例

【1】深大寺
・本堂(国宝見学)
・鬼太郎茶屋
・境内の散策(陶芸体験、なつかしい和菓子などの食べ歩き)
・深大寺水車館(深大寺の境内の外、徒歩1分)
【2】深大寺そば:昼食(または【3】の後の間食)
【3】神代植物公園
【4】神代植物公園分園・水生園(深大寺城址、桜田倶楽部も同じ場所にあります)
【5】深大寺温泉・湯守の里

見込み所要時間

【1】深大寺:1時間~2.5時間(陶芸体験を行った場合)
【2】深大寺そば:約1時間(昼時は混みます)
【3】神代植物公園:1時間くらいがちょうどよい(人により30分~2時間くらい)
【4】水生園(深大寺城址、桜田倶楽部):1時間弱
【5】深大寺温泉・湯守の里:1~1時間半(夕食も食べられる)

▼各箇所の位置関係はこちら(京王電鉄公式サイト)の地図がわかりやすいです▼

https://www.keio.co.jp/area/gegegemap/jindaiji.html

地元民が伝える“5選”。その見どころ、訪問ポイント

【1】深大寺

江戸時代の雰囲気がそのまま残っているような境内。まずは本堂を訪ねて、お参りをしてみたいですね。境内を広くはなく、東端から西端まで歩いても2~3分というサイズです。寺の歴史や文化財としての建物を味わってみましょう!

まずは境内についたら、まずは深大寺の本堂を目指しましょう。との途中の参道は江戸時代から続く古くからの雰囲気が残り、タイムスリップしたような感じを受けるでしょう。

深大寺の境内には約10つのモニュメント( 寺宝・建造物)があります。

本堂、元三大師堂、開山堂、延命観音、鐘楼、釈迦堂、山門、深沙堂、不動堂、大黒天と恵比寿尊

必ず見学しておきたいのは「本堂」「元三大師堂」「釈迦堂(国宝・白鳳仏のある建物)」3つでしょう。

本堂

▼まずは本堂の入口に「山門」が迎えてくれます。

 

▲「山門」は東京に残っている江戸時代の建築の中でも、意匠的(デザイン的)に特にすぐれたものの1つとされています。江戸時代の深大寺の建物はほとんどすべて茅葺きでしたが、その後、火災などで修復されたため、現在残る茅葺きは、この「山門」と「旧庫裡(くり)」のみとなりました。

▼旧庫裡。庫裡(くり)とは、寺院の台所にあたる建物。住職や家族の住む所で、現在も良い保存状態で残っています。

  

▼本堂は江戸時代の本堂が幕末の火災で焼失した後、何度か修復されて現在に至っています。直近では平成15年。屋根の大改修工事をおこない、瓦屋根より銅板葺本瓦棒葺きになり一新されました。偉容をほこっています。

▼文政12年(1829)に建てられた旧鐘楼は幕末の大火で消失。明治3年(1870)、現在の位置に移して再建された鐘楼です。

元三大師堂

深大寺で本堂と同じくらい重要な建物が、慈恵大師(元三大師)像を安置している大師堂です。

幕末の火災で類焼し、本堂の西側に再建されました。被災直後の慶応3年(1867)に本堂をさしおいて復興されたことは、厄除元三大師がいかに多くの信者を集め、重要だったを物語っています。

釈迦堂(国宝・白鳳仏のある建物)

2017年(平成29年)9月に深大寺が所蔵する白鳳仏が正式に国宝指定されました。飛鳥時代7~8世紀の仏像)で東日本では最古の国宝仏です。本堂向かった左側の建物にあります。写真撮影は禁止になのようです。

拝観時間 : 09:00~ 16:00(冬季)、09:00~ 17:00(夏季 3月21日~)
拝観料 : 300円 高校生以下無料
※2018年7月現在/深大寺の公式サイトより


白鳳仏の詳細や写真はこちら 深大寺公式サイト「国宝国宝 釈迦如来像」をご覧ください。

▼白鳳仏のある釈迦堂への入口(筆者撮影)▼

鬼太郎茶屋:アニメ 「ゲゲゲの鬼太郎」の世界を味わう

深大寺の最寄駅でもある調布は、ゲゲゲの鬼太郎の作者、故水木しげるさんが40年以上を過ごし、活躍した場所です。調布駅周辺には水木プロダクションもあり、漫画の題材ともなった場所が多くあります。

この鬼太郎茶屋には、「妖怪ショップ」「妖怪喫茶」「妖怪ギャラリー」があり、ゲゲゲの鬼太郎関連の書籍や小物などの展示や販売品が所狭しと並んでいます。

店内には茶屋(カフェ)もあり、鬼太郎の世界にひたりながら、くつろぐことができます。

営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌日に振替)
※2018年7月現在/鬼太郎茶屋公式サイトより

 

▲深大寺の参道入口にある鬼太郎茶屋。ありとあらゆる鬼太郎グッズが販売されています。


 

 

境内の散策(陶芸体験、なつかしい和菓子などの食べ歩き)

深大寺には陶芸体験のできるお店があり、すでに出来上がっている素焼きに絵づけ(色や模様を描き入れ)をして焼く「楽焼(らくやき=低い温度で焼き、できあがりのつやは少ない)」。そして、より高い温度で焼いて、らく焼きよりも硬度も高く、できあがりはツヤある「本焼き」を体験することができます。

当日持って帰れるのは「らく焼き」の方です。(本焼きは時間がかかります)

営業時間 9:00~17:00(陶芸体験は16:00頃まで)、年中無休
※2018年7月現在/深大寺窯(陶芸体験)公式サイトより

 

お皿や器、置物など、100種類以上の素焼きの中から、好きなものを選び、絵付け(色付け、模様描き)が終わったら、店員さんに預けてバトンタッチ。

店員さんがうわ薬で塗装し、その後、専用の窯で焼きます。20分ほどで、焼きあがりますので、深大寺そばを食べている間に出来上がりです。絵付けするところからはじめて、1時間くらいあれば、時間が足りるのではないでしょうか。よい体験、よい記念になるでしょう。

素焼きのものによって数百円から千円前後で手軽に楽しむことができます。良い思い出になるのではと思います。

 

 

深大寺水車館(深大寺の境内の外、徒歩1分)

深大寺の境内と周辺には、いくつもの水車が残ります。深大寺では、江戸時代からそば作りや穀物の精白など、水車は人々の暮らしに欠かせないものでした。そうした水車の歴史や生活が近代化する以前の農耕や生活用具を展示しているのが、深大寺水車館です。

場所は深大寺の境内の外。境内西端の「深沙堂参道」から徒歩1分。そば店「水神苑」の隣。(京王バスが停まるメインの参道よりも50~60m西側です)

こちらの水車館は2つの小さな小屋に展示があり、5~10分くらいで見学できる内容です。

開館時間:09:30~17:00(4月から10月)、09:30~16:00(11月から3月)
入館料:無料、休館日:月曜日、12月29日から31日
※2018年7月現在/調布市のサイトより

 

  

年中行事の例:名物ダルマ市(3月上旬)

深大寺は年中行事が充実していますが、特に毎年3月上旬の風物詩で「だるま市」は必見です。全国から6万人が集まり、とても賑わいます。深大寺独自の風習も垣間見ることができる機会です。

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【2】深大寺そばを味わう

深大寺は「そば」処としても有名で、寺の境内と周辺に、26軒ほどもの蕎麦屋があります。20軒以上のそば屋さんが凌ぎをけずって存続していますので、どれも良いお蕎麦屋さんです。

ちなみに、深大寺の「そば」が有名なのは、

江戸時代、深大寺周辺の土地が米の生産に向かないため、小作人はそばをつくって米の代わりにそば粉を寺に納めていました。寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられています。

深大寺そばが有名になったのは、深大寺の総本山である上野の「寛永寺」の門主「第五世公弁法親王」が深大寺のそばを大変気に入り、それが全国の諸大名にも言い広められたからのようです。

また、別の説では、徳川第三代将軍家光が鷹狩りの際に深大寺に立ち寄り、そばを食べ誉めたからとも言われています。(引用元:調布観光ナビ https://csa.gr.jp/contents/1211

だそうです。昼時は特に寺の中心部のそば店は、どこも混んでいます。

手打ちそば店が多く、それぞれ店の特徴を出していますが、特におすすめなのは、「自家製粉の手打ちそば」とうたっているお店です。店の意気込みを感じさせます。

数ある蕎麦屋のうち、一般的に評判が高い店としては「湧水」ですが、深大寺の奥にある神代植物園前の「玉乃屋」や「松葉茶屋」などは比較的好評なようです。個人的には玉乃屋の十割(つなぎを使っていない、そば粉だけで作った太打ちそば)が好きです。

自家製粉の手打ちそば屋「玉乃屋」の(つなぎをつかわない)十割そば

 

 

  

▲深大寺ではそばの実を仕入れて自家で石臼で挽いてそば粉を作る「自家製粉」を行っている店も少なくない。

 

▲現在、深大寺付近では、近くの小学校が授業の一環で育てている「そばの実の畑」を除いて、商業用に「そばの実」を育てている畑はなくなってしまったそうですが(老舗そば店「嶋田家」さん談)、江戸時代から伝わる深大寺での「手打ちそば作り」の伝統は、今もしっかりと続いています。(深大寺城跡跡にて筆者撮影)

【3】都立神代植物公園

多摩地域の手つかずの自然が残ります。園内には約4,500種類、10万株の植物が植えられ、梅や桜の名所としても知られます。カブトムシなども生息し、市民の憩いの場です。

最大の見所はバラ園。274品種5,100株を擁し、春と秋にバラフェスタが開催されるほか、夜のライトアップやコンサートなどさまざまなイベントが催されています。

開園時間 9:30~17:00(入場は16:00まで)
休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29~1月1日)
入園料:一般・大人 500円、中学生 200円、小学生以下無料
※2018年7月現在/東京都公園協会の公式サイトより

 

  

【4】神代植物公園 水生植物園(深大寺城跡・桜田倶楽部)

水生植物園

水生植物園は本園である都立神代植物公園とは深大寺を挟んで反対側に位置します。

深大寺の昔ながらの湿地が木道で整備され、湿地の上を歩いて回れます。5月下旬頃から梅雨時期にかけて花菖蒲が咲き乱れます。また、その時期に紫陽花も見ごろになります。

特段驚くような見ごたえがある場所ではありませんが、都会の中の憩いの場となっています。

開園時間 9:30~16:30(入場は16:00まで)
休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29~1月1日)
入園料:無料
※2018年7月現在/東京都公園協会の公式サイトより
深大寺城跡

深大寺城趾は16世紀前半、南関東を舞台に繰り広げられた小田原北条氏(後北条氏)と上杉氏の攻防の中で、扇谷上杉氏が築造した戦国時代の城館跡と言われる。現在は建物の土台の一部が残るのみだが、平成19年に国の史跡に指定されています。

桜田倶楽部 東京テニスカレッジ

水生園の横にある名門テニススクール。松岡修造さんがテニスを始めた頃、ここでテニスを習っていたことで知られます。深大寺城址の敷地内からコートが見える。

ジュニア育成のテニススクールとして知られ、松岡修造選手以外にも、数多くの日本を代表する選手を育ててきました。日本を背負う指導者や選手たちのハブの一つであり、近年、伊達公子選手や伊藤竜馬選手をはじめ、世界のテニス界の第一線で活躍する日本選手がここで練習することもあります。

(深大寺には彼らが訪れたときの写真が飾っている茶屋もあるほどです)

【5】珍しい茶色の天然温泉:深大寺温泉「湯守の里」

深大寺から調布駅方面へ向かって徒歩6~7分。珍しい茶色(フミン酸)をした独特の天然温泉です。「風水設計」の施された温泉施設です。露天風呂の浴槽には、以下、四方位が刻まれた石があります。

「青龍(せいりゅう)」(東)新しい物語が始まる場所。企画・出会いなどの創造や新しい縁をつかさどる。

「朱雀(すざく)」(南) 時代感覚や知力を助け、「時代の先見性」「未来」をつかさどる。

「白虎(びゃっこ)」(西)経済観念や計算力など主に金銭をつかさどる。融通性にも関連している。

「玄武(げんぶ)」(北)専門知識や事業活動の管理力をつかさどる。部下を支配する力に通じる。

「湯守の里」⇔調布駅の無料送迎バスも運行していますので便利です。

営業時間 10:00~22:00
休館日 原則なし(年中無休)※ただしメンテナンスで臨時休業あり
料金:http://www.yumorinosato.com/contents/fee/

参考サイト

深大寺の境内マップ