イギリスの伝説的ロックバンド「Queen(クイーン)」。
バンドの音楽とメンバーの魅力を全面に出した映画『ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)』のロケ地となった場所を集めてみました。
海外のサイトや本、実際に訪問したかたの情報など、いくつかの情報源を整理してまとめたものですが、クイーンのファンのみならず、映画ファンのかたも是非ご覧下さい。
スターになるまでの場面
バンドがブロデューサーのジョン・リードと初めて出会うパブ
バンドメンバーがプロデューサーのジョン・リード(John Reid)と初めて出会ったシーンを撮影したテムズ川沿いのテラスが、パブ「ラトランド・アームズ(Rutland Arms)」
- パブ「ラトランド・アームズ
Rutland Arms - 所在地:Rutland Arms, 15 Lower Mall, Hammersmith, West London
- アクセス
地下鉄ピカデリー線・ディストリクト線
ハマースミス(Hammersmith)駅
徒歩約10分(約800m) - 最寄駅からの行き方を地図で見る
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バルサラ家(フレディの家族)が住んだ家の撮影
まだクイーンが無名の時代、フレディ・マーキュリーが家族と過ごすシーンが出てきます。
当時の恋人だったメアリー・オースティンが父を連れて、フレディの家族と会うシーンもその一つ。
車を降りたメアリーと父がバルサラ家(フレディの家族)の家に入る前、一瞬ですが、外観の写るシーンが出てきます。
それがロンドンの南東部のこの民家。
- 所在地: 52 Malyons Road, Ladywell, Lewisham, South London
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家の内部のインテリアはスタジオで再構成、合成したようです。
なお、フレディと家族が実際に住んでいたのはこのロケ地でなく、フェルサム(Feltham)というロンドン西部の町。
フェルサムの家の詳細はよろしければ、別記事「クイーンゆかりの地【ロンドン郊外編】」をご参照ください。
フレディが「BIBA」で試着するシーン(ビルの外観)
ファッションブランドの「ビバ(BIBA)」は、フレディが親愛なるメアリー・オースティンと出会った頃、メアリーが働いていたショップ。
フレディがBIBAブランドの奇抜な女性ものの衣装を試着し、メアリーに見てもらうシーンが印象的です。
その一連のシーンのはじめ、フレディが「BIBA」の建物に入ってゆくシーンがこちら(ほんの一瞬「BIBA」の建物が映ります)。
ロンドンの中心部から約10km西にある「Wallis House」と呼ばれるこの建物です。
(映画では1970年代の雰囲気を出すために映像合成していると思われます)
- 名称:Wallis House
- 所在地:Wallis House, 1100 Great West Rd, London TW8 0GP イギリス
- アクセス
キュー・ブリッジ(Kew Bridge Station)駅
徒歩で約15分(約1km) - 最寄駅からの行き方を地図で見る
Wallis Houseまでロンドン中心部から電車で40分くらいかかりますが、現在は賃貸アパートになっていて、外観以外に特に面白いものは何もなさそうです。
BIBA内部でのフレディの女性衣装の試着シーンは、後術の「Hornsey Town Hall」ホールにて撮影されているそうです。
もしBIBA関連を見るのでしたら、クイーン関連のスポットが集中しているケンジントン地区の「当時BIBAがあった建物」の方が面白いかもしれません。
1970年代当時に「BIBA」が実際に入っていたロンドンのビルの詳細は、よろしければ、別記事「クイーンゆかりの地【ロンドン・ケンジントン編】」をご参照ください。
▽Wallis Houseの場所▽
スターになってから全盛期の場面
名曲『ボヘミアンラプソディ』のレコーディング・シーンのロケ地は?
名曲『ボヘミアンラプソディ』のレコーディングは、緑豊かの農場の納屋のようなスタジオ。
メンバーが何度も「ガリレオ!」と叫び、ブライアン・メイのギターソロを収録したシーンです。
実際のレコーディングはウェールズのロックフィールド・スタジオ、ロンドン南部のリッジファームスタジオ。
しかし、映画では物語をわかりやすくするため、1か所にしたと言われています。
そのロケ地は、ロンドン中心部から約40km北西、リックマンズワース(Rickmansworth)のストッカーズ農場(Stockers Farm)。
- ストッカーズ農場
Stockers Farm, Rickmansworth - 所在地:Stocker’s Farm, Rickmansworth WD3 1NZ イギリス
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映画ではこの農場にある築200年の古い納屋の内部を改装。
実際のロックフィールドスタジオをもとに再現して撮影したそうです。
レコード会社(EMI)のオフィスに向かって石を投げたシーン
レコード会社EMIのオフィスで、次に出すレコード曲を巡ってレイ・フォスターとせめぎ合いをするシーン。
『ボヘミアン・ラプソディ』を主張するバンド・メンバーと違う曲を主張するレイ・フォスター。
ついにバンド・メンバーはオフィスを出てゆきます。
そして、広場からオフィスに向かって石を投げ、窓ガラスが割れるシーンを撮影した噴水のある広場が「Hornsey Town Hall」。
- 目印:Hornsey Town Hall
- 所在地:Hornsey Town Hall The Broadway, Crouch End, London N8 9JJ
- 地図で見る
前述の「フレディがBIBAで試着するシーン」は、このHornsey Town Hallが使われているようです。
Hornsey Town Hallの公式サイトはこちら
Hornsey Town Hallのツイッターアカウントはこちら
フレディが車の中でジョン・リードを解雇して外に追い出すシーン
クイーンが売れ出し、CBSからフレディ・マーキュリーにソロデビューの話が持ちかけられます。
そのことを伝えるよう託されたのがジョン・リード。
しかし、フレディはそれを「裏切り行為」として、激怒します。
フレディが車の中でジョン・リードを解雇して外に追い出すシーンを撮影した場所が、ロンドン南部のUNION STREETの「The print rooms」の前の付近。
映画の中では「NEW YORK STREET」として登場し、車から追い出されたジョン・リードに対して、後続車からクラクションが鳴らされます。
- 目印:UNION STREETの「The print rooms」の前の付近。
- 所在地: the Print Rooms, 164-180 Union Street, Southwark, South London, SE1
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1985年、ライブエイド前後の場面
ライブエイドの前にメンバーが集まってスタジオで練習したシーン
ライブエイドの前にメンバーが集まって練習したシーンを撮影したスタジオ(エイズを告白した場所)が エア・リンドハースト・ホール。
現在もイギリス有数の良いスタジオとして、数多くのミュージシャンのレコーディングに使用されているスタジオです。
- 建物名
エア・リンドハースト・ホール
Air Lyndhurst Hall(Air Studios内) - 所在地:Air Lyndhurst, Lyndhurst Road, Hampstead, London NW3
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スタジオ内部の様子は▽こちら▽
エア・スタジオ(リンドハースト・ホール)の公式サイトはこちら
スタジオの運営会社 アソシエイテッド・インディペンデント・レコーディング
ライブエイドの上演中に出てくる、観客が熱狂しているバー
1985年の伝説のチャリティ・コンサート「ライブ・エイド」でクイーンが登場すると、スタジアム内外の熱気は一気に高まります。
その一連のシーンの中でカフェ・バー(パブ)の様子が映され、クイーンが演奏を始めると観客は総立ちになります。
そのシーンのロケで使用されたのがロンドン中心部から約10km西のパブ「ザ・グリフィン(The Griffin)」。
- 建物名:ザ・グリフィン(The Griffin)
- 所在地:The Griffin, Brook Road South, Brentford TW8 0NP
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The Griffinの公式サイトはこちら
クイーンの関連情報
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